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Chipotleが韓国企業とJVでアジア初進出 2026年韓国・シンガポールで開店

October 3, 2025

アメリカ大手ファストフードの初アジア進出が相次いで発表されています。今回はメキシコ料理QSRブランド大手Chipotle(チポレ)が初のアジア進出に向けて韓国のSPCグループとジョイントベンチャー契約を締結したことを発表しました。2026年、韓国の大手食品会社SPCグループとチポレは韓国とシンガポールにチポレ初の店舗をオープン予定です。

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韓国でのチポレの認知度

まだ進出していないにも関わらず、チポレは既に韓国で名の知られた存在です。2021年にK-POPグループBTSのメンバーたちがケータリングでチポレを頬張る姿がSNSで話題になり、2023年にはK-POPガールズグループのLE SERRAFIMのメンバーがインタビューでチポレに言及したことがきっかけで、チポレの名前が知れ渡りました。

チポレのCEOとSPCグループEVP兼オーナーのコメント

このアジア進出についてチポレのスコット・ボートライトCEOは「みなさんがバラエティーや利便性を好むに連れ外食産業は急速に進化しており、このような状況の中でアジアへの拡大はチポレにとって計り知れない成長機会となります」と期待を寄せています。さらに「これらの進出市場では、リアルな食事がファストフードのようにスピーディーに提供されることへの需要の高さと、ブランド認知度の高さから、直ぐ市場に浸透していく高いポテンシャルがあると考えています」とコメントしています。

チポレのアジア進出を率いるSPCグループEVP兼オーナーのヒス・ハー氏は、「韓国とシンガポールでのチポレの認知度の高さと特別な食事体験への関心の高さを考えると、この2市場はチポレのアジア進出の入り口として理想的だと言えます。さらに、これまでに幾つものグローバルブランドを開発してきた実績のある我々が、市場知識を存分に活かし、チポレの理念である毎日新鮮な食材を調達するというコンセプトにまだ馴染みのないアジア大陸のお客様に、責任ある食材調達による美味しいチポレの料理をお届けします」とコメントしました。

SPCグループについて

SPCグループは、パンメーカーとして1945年に創業し、現在パリス・バゲットなど30ブランドを所有し合わせて7,000店舗を世界中に展開するグローバル食品企業です。これまで、サーティーワンアイスクリームやダンキンドーナツ、シェイクシャックなど米国ブランドの韓国市場への導入にも成功してきました。

チポレのグローバル展開

2023年に初のグローバル展開としてクウェートのアルシャヤ・グループと契約し、中東に進出しました。この提携によりチポレは現在、クウェートで3店舗、アラブ首長国連邦で3店舗を展開しています。2025年4月にはメキシコでの初出店に向け、ラテンアメリカとヨーロッパで活躍する大手レストラン運営会社アルセアと契約を締結しました。2026年に1号店を開店し、メキシコ市場での更なる拡大を模索中です。

チポレが直営する現行のグローバル拠点は、カナダに60カ所、英国に20カ所、フランスに6カ所、ドイツに2カ所です。北米では現在3,800店舗以上を運営しています。北米事業において今年は315店舗〜345店舗の新規出店を計画しており、長期的には7,000店舗を目指しています。

チポレの事業開発部チーフ、ネイト・ロートン氏は国外とのパートナーシップを通じて更なるグローバル展開を模索しているという事です。

情報元

CHIPOTLE TO EXPAND TO ASIA FOR THE FIRST TIME THROUGH AJOINT VENTURE WITH SPC GROUP

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I. Fujita International, Inc( ichiro@ifujita.com )までお問合せ下さい。

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