フランチャイズニュース

東京発 米国進出したラーメン店「屯ちん」がフランチャイズを開始

June 6, 2025

1992年に東京で創業したラーメン店「屯ちん」は2017年にニューヨークのミッドタウンに進出し、現在ではブルックリン、ロサンゼルスにもお店をオープンさせています。ミシュランガイドのビブグルマンを獲得するなど、アメリカでも人気を集めているラーメン店です。

出汁がきいたあっさりめの東京スタイルの豚骨ラーメンを主力メニューに、その他の食事メニューやデザート、カクテルなどのドリンク、店内の雰囲気に至るまで、アメリカでのオープン以来、ラーメン店の枠に囚われず完璧なダイニング体験を提供している「屯ちん」が、このほどフランチャイズプログラムを開始します。しかし、そのパートナー選びはかなり厳格に行われるようです。

ミシュランのビブグルマン店をフランチャイズ化する、ということ

Nation’s Restaurant News(NRN)では、「屯ちん」がミシュランのビブグルマンブランドであることを強調しつつ、「ビブグルマンレストランが賢明なフランチャイズ投資である理由」というタイトルで、このフランチャイズ展開が全ての人に開かれたものではなく、適切な人にとっての適切な投資対象として門戸が開かれる、という内容の記事を公開しています。フランチャイジーにとって、すでにミシュランのお墨付きがついているレストランのフランチャイズ権を獲得するということは魅力的である一方で、お店の味やブランドを維持するという高い基準の維持が求められます。

NRNによると、ミシュランのビブグルマンは店で提供される料理の格式ではなく、その土地の経済状況に合わせた前菜、主菜、デザートの3コースを食品の質を保ち価格に見合った価値が提供されているかどうかを重視し選定されます。全米レストラン協会の最新調査によると、フルサービスレストランの利用者の64%が、価格よりも食事の体験全体を重視しています。厳密にはビブグルマンの評価基準に体験は含まれていませんが、どのシェフもレストランの雰囲気は食事の延長であると口を揃えます。「屯ちん」もまたしかりです。

Z世代とミレニアル世代にウケる?ビブグルマン店

PYMNTS Intelligenceの調査によると、財布の紐が固いZ世代とミレニアル世代は、完全に外食を断つのではなく、より手頃な価格のレストランを選ぶ傾向にあり、それはレストランフランチャイズにとってチャンスとなりうると伝えています。ミシュラン星を獲得したレストランは料理の革新性が評価されている一方で、ビブグルマンは馴染みのある料理を丁寧に作り価格も手頃であることが重視されています。

ブランドの維持を最優先

「屯ちん」では、このフランチャイズが万人向けではないことを明確に表明し、加盟店の厳選を最優先にしています。フランチャイズは通常、拡張性と反復性に重点が置かれる傾向がありますが、「屯ちん」ではブランドを維持することにより重点を置き高い基準を維持する決断をしたとのことです。

情報元

Why a Bib Gourmand restaurant is a smart franchising investment(NRN)

米国進出、日米FCビジネスにご興味がある方は、
I. Fujita International, Inc( ichiro@ifujita.com )までお問合せ下さい。

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