

バドミントン、卓球、テニスを融合させたようなアメリカ発祥のラケットスポーツ、ピックルボールの世界的な競技人口はこの一年で飛躍的に伸びています。スポーツ団体だけでなく、産業界からも注目されるピックルボール周辺は今、めまぐるしく変化しており、2032年のブリスベンオリンピックでは正式種目入りを目指す動きもあると言われています。
2020年にユタ州で設立されたThe Picklr(ザ・ピックラー)は、屋内コートなどの競技施設だけでなく、ピックルボールリーグやトーナメント、教室を運営するピックルボールフランチャイズです。2023年9月にフランチャイズを開始、今年9月には米国内50カ所目のコートをオープンしました。現在はグローバル展開にも注力しており、ザ・ピックラー共同創業者のホルヘ・バラガンCEOによると、早い段階で拡大させるために専任部門を創設しました。
昨年シリーズBラウンドを評価額5,900万ドルで完了し、総額900万ドルを調達するなどザ・ピックラーは注目のブランドです。7月には、クッキーフランチャイズCrumbl(クランブル)に6年間勤務し、当時10店舗に満たなかったクランブルを1,100店舗以上に拡大させたアビー・オルソン氏をCOOに迎えるなど、成長を見据えた取り組みに余念がありません。
昨年秋にはカナダで65店舗のマスターフランチャイジー契約を締結、10月にカナダ中央部に位置するウィニペグに1号店をオープンし、近々トロントにもオープン予定です。直近では、オーストラリア44カ所、ニュージーランド6ヶ所のマスターフランチャイジー契約を結び、シドニーの旗艦コートの用地選定に奔走中です。
今年5月にザ・ピックラーは、株式会社日本ピックルボールホールディングス(NPBH)と日本国内のマスターフランチャイズ契約を締結しました。NPBHによると、今後数年間で、第一号直営店を首都圏に、全国20ヵ所の屋内ピックルボール施設を直営およびFC展開していく計画です。東京首都圏、北海道、宮城、中京圏、阪神圏、広島、福岡、沖縄、軽井沢、白馬などの地域をターゲットに、専用スポーツ施設、商業施設、オフィスビルなど、地域のニーズに合わせた立地を検討中だということです。テニスコートの1/4程のサイズであるピックルボールコートは、都市部にも適しています。日本でも都市部を中心にピックルボールを楽しむ人が増えそうです。
情報元
New Master Franchisee for The Picklr Wants to Capitalize on Global Popularity of Pickleball(Franchise Times)
New 60-Unit Deal Among Latest Signings for The Picklr(Franchise Times)