

Franchise Times 400ランキング最新版でお伝えした通り、教育系フランチャイズは近年成長分野として注目すべきカテゴリーです。そんな教育分野のフランチャイズで拡大を目指しているのは「The Fashion Class(ザ・ファッション・クラス)」です。
ザ・ファッション・クラスは2歳から17歳までの子供に裁縫を通して創造性を体験させる教育プログラムです。クラス、キャンプ、ワークショップ、パーティーで、裁縫とファッションデザインを教えます。
レッスンは年齢に合わせて行われ、2歳児は工作から始め、3歳児はプラスチックの針を使いチュチュやぬいぐるみを作りながら手縫いを学び始めます。5歳からミシンを使った工作を始め、年齢が上がるにつれて中級レベルのスキルを習得します。
創業者のケリー・クイグリー氏自身、6歳の時に祖母に教えられ、裁縫をはじめました。「私はとても内気な子供で、ダンスも演劇も向いていませんでした。それでファッションデザインと裁縫に夢中になったんです」。中学生になる頃には、自分で服を作るようになった彼女は自信をつけました。その後、パーソンズ・スクール・オブ・デザインで経営学を修めます。ザ・ファッション・クラスを立ち上げる以前、ブロンクスの放課後プログラムで子供たちに裁縫を教えているうちに、子供向けカリキュラムやプロジェクト開発を思いついたのです。
クイグリー氏によると、ザ・ファッション・クラスはすべてプロジェクトベースで、生徒たちはクラスを出る時に自分で作ったものを持ち帰り、それを実際に使ったり着用したりできます。また、生徒たちが家族や友人の前で作品を披露するファッションショーも開催します。
2人の子供をもつクイグリー氏は、娘が2歳の頃に手縫いを教えました。このとき、幼児のできることの多さに気づかされたと言います。そして、子供たちが創造性を探求する上で、こうしたプログラムが大きな影響を与えることを実感しています。「親御さんが私のところにやって来て、『息子が初めて認められたと感じています。今まで、こんな風に表現する機会はありませんでした』とか、『娘の自信がすごくつきました。自分の娘がファッションショーに出るとは思いもしませんでしたが、こうしてランウェイを歩いています』と言って頂けるのは本当に素晴らしいことです。子供たちがこのプログラムから何かを得ているのを見るのは本当に嬉しくて、涙が出そうになります」。
クイグリー氏は一方で、教育分野における競合の多さについても言及しています。「子供向け教育ブランドは皆、子供の時間を奪い合っています。子供たちは成長過程に音楽、ダンス、アート、裁縫など、様々な興味を持っています。しかし裁縫は日常に自然に溶け込むものだと思います。アメリカ全土に小さな裁縫教室が沢山あり、それが裁縫に対するニーズと需要を証明していると思います」。
ザ・ファッション・クラスは、2019年にフランチャイズ展開を開始しましたが、パンデミックの影響で成長は停滞しました。その後軌道に乗り、今年の8月にバージニア州バージニアビーチにフランチャイズ1号店をオープン。これにより、現在店舗数は、マンハッタンのアッパーイーストサイドとアッパーウェストサイドに加わり3店舗となりました。
同社では、事業拡大するにあたりブランド認知度の向上を最優先に取り組んでいます。現在3店舗と少ないながらも、ローカル広告やSNSの活用は、認知度の向上に役立っています。そして最近、STEM教育研究・資格認定機関「STEM.org」の認定を受け、テクノロジーと数学の要素を駆使した微細運動能力と問題解決能力を育成するプログラムを提供する機関としての認定を受けました。
ザ・ファッション・クラスは、2026年に5店舗オープンすることを目標にしています。
*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
Creativity Drives Founder of New Education Franchise The Fashion Class をご覧ください。
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