

テリヤキソースで仕上げたチキン、ビーフ、とうふなどのプロテインをライスや茹で野菜と共に提供するファストフードチェーンTeriyaki Madness(テリヤキ・マッドネス)が5月に中米エルサルバドルで1号店をオープンしました。
テリヤキ・マッドネスをマスターフランチャイジーとして中米で展開するのは「バッファロー・ウィングス」約60店舗をはじめ、中米で複数のレストランブランドを展開するCireba Group(シレバ・グループ)です。シレバのホセ・ガルシアゼネラルマネージャーは「我々エルサルバドル人はアジア料理を求めています」と話します。この高い需要を見逃すわけにはいきません。
シレバ・グループはエルサルバドルでの開店を皮切りに、今後コスタリカ、ニカラグア、グアテマラにテリヤキ・マッドネスの導入を目指しています。注文を受けてから調理するスタイルに加え豊富なフレーバーとカスタマイズオプションが、中米市場における競合との差別化要因になっているとガルシア氏は述べます。5月にオープンしたばかりですが、客はボリュームたっぷりの料理と新鮮な食材に満足しているようです。

1980年代から92年まで続いたエルサルバドルの内戦に絡み、アメリカはエルサルバドル政府に多大な援助と経済支援を提供しました。その後も、レストラン、フィットネス、パーソナルサービス、ホテルなど様々な分野で数多くのフランチャイズが進出していることもあり、同国でのアメリカの影響力は続いています。アメリカで185店舗以上を展開するテリヤキ・マッドネスですが、ガルシア氏によると、エルサルバドルではまだ知名度が低く、消費者へのブランド認知とマーケティング活動への投資が不可欠です。
1号店に続き、2号店も開店予定ですが、店舗選びには時間が掛かる可能性があり、ブランドの基準を満たすチキンの供給元探しを含むサプライチェーンの確立など多くの課題が伴いそうです。しかし、テリヤキ・マッドネス経営幹部との直接のやり取りや柔軟性、レストランビジネスに対する高い理解度など、重要な要素を本部は満たしているとガルシアGMは話しています。
今回の中米進出は、テリヤキ・マッドネスにとって新たな国際展開となりましたが、テリヤキマッドネスのジョディ・ボイスCMO(チーフマーケティングオフィサー)によると、同社では積極的な海外進出は考えていないと言います。なぜなら、過去にFC加盟店との提携でカナダとメキシコで店舗をオープンし、その後閉店に追い込まれた経験があるからです。シレバ・グループのように確立された運営能力がない為、想定以上のサポートを要し、それが企業インフラへの負担となりました。「私たちは、この経験を基に方針を変えました。今後、米国以外で展開するプロジェクトはすべてマスターフランチャイズ契約になります」とボイス氏はコメントしています。
*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
Demand for Asian Food Helps Fuel Teriyaki Madness in Central America
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