

Sweetgreen(スイートグリーン)は4年前に自動化キッチン事業のSpice(スパイス)を7000万ドルで買収した後、全米20カ所以上にインフィニットキッチンを導入してきました。このロボットキッチンシステムは、ベルトコンベヤーに沿って食材をボウルに盛り付けします。1時間あたり最大注文数350それぞれについてパーソナライズされたサラダやグレインボウルを調理し、3分以内にひとつの注文を処理することができます。その結果、スイートグリーンでは処理能力、食品の品質、精度、そして一貫性が向上し、従業員は顧客対応や食材の準備により多くの時間を割けるようになりました。
インフィニットキッチンの技術を支えるのがテクノロジー企業スパイスです。スイートグリーンは、デジタルフードホールを展開するwonder(ワンダー)に1億8600万ドルでスパイスを売却しました。これでスパイスはワンダー傘下となりますが、スイートグリーンと完全に袂を分かつわけではありません。この取引にはスイートグリーンが引き続きインフィニットキッチンを導入し続けることを許可する供給契約とライセンス契約が含まれています。
スイートグリーンがスパイスを売却したことにより、スイートグリーンはコアとなるレストラン事業に注力でき、ワンダーによる「製造規模、研究開発投資、そしてイノベーションの共有」を活用できるという2つの利点があります。
ひとつのキッチンで複数のレストランブランドの料理を提供するデジタルフードホールのワンダーにとって、この買収は今年1月のフードデリバリー業のGrubhub(グラブハブ)、2023年ミールキット業のブルーエプロンの一連の買収に続くものです。ワンダー創業者兼CEOマーク・ロア氏は「スパイス社のインフィニットキッチン買収により、最先端のロボット技術を獲得し、食品の調理と提供方法を変革するでしょう。この技術により、100ブランド以上のあらゆるメニューと価格帯のレストランを小さなキッチンひとつで運営できるようになります」と期待を寄せています。
情報元
Sweetgreen to Sell Infinite Kitchen Business to Wonder for $186 Million(QSR Magazine)
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