ニューヨークはマンハッタン島から少し離れたクイーンズ区のアストリアで創業したクッキーブランドChip City(チップ・シティー)は2人の幼馴染たちがニューヨークで一番のクッキーを作ろうと立ち上げました。今ではニューヨークなどの東海岸とイリノイ州などの中西部、南部のフロリダ州などで45か所を展開するフランチャイズです。
そんなチップシティーの創業者のひとり、ピーター・フィリップス氏がニューヨークでパン屋をオープンするきっかけになったのは、空きスペースの看板でした。「ジムに行く途中で毎日通りかかるのですが、素敵な角地で、8か月ほど空いていました」とフィリップス氏は語ります。彼はパティシエのアーランダー・ブラウン氏と共同で、モダンな雰囲気のフランス風ベーカリー、Somedays Bakery(サムデイズ・ベーカリー)を立ち上げました。彼らが提供するのはビッグサイズのクロワッサン、ソフトクリーム、アメリカ発の人気コーヒーブランド、ラ・コロンブのコーヒーです。
フランチャイズ1号店がオープンした最初の週末には、常に30人ほどが列を作っていました。フィリップス氏によると、1月の-6℃の極寒にもかかわらず、人々は店を訪れ、オープンから5時間で商品が完売したと言います。
チップ・シティが2022年にフランチャイズを開始した際、シェイクシャックの創業者ダニー・マイヤー率いるEnlightened Hospitality Investments(エンライテンド・ホスピタリティ・インベストメンツ)が1,000万ドルを投資し、その後さらに750万ドルを投資しました。チップ・シティ同様、サムデイズもフランチャイズを通じて成長したい考えです。
サムデイズでは、特製プレーンクロワッサンのほか、ラズベリージャムとホワイトチョコレートを添えたピスタチオフレーバー、イチゴを添えたチョコレートヘーゼルナッツフレーバー、生ハムとグリュイエールチーズのクロワッサンなど、さまざまな味のクロワッサンを提供しています。その他の人気メニューは10層になったケーキ、テン・レーヤーケーキです。
パン屋業界では、PaneraBread(パネラ・ブレッド)、Tousles Jours(トゥ・レ・ジュール)、Paris Baguette(パリス・バゲット)といった大手企業との競争が激化しています。また、La Madeleine(ラ・マドレーヌ)、Kolache Factory(コラチ・ファクトリー)、Breadsmith(ブレッドスミス)などの小規模ブランドもあります。しかしフィリップス氏は、サムデイズが米国で人気のカフェベーカリーと比べて際立っていると自負しています。サムデイズの店舗は約22坪と比較的小さく「ヨーロッパに行くと、このような小さなパン屋がたくさんありますが、アメリカではあまり見かけないものです」とフィリップス氏は話します。
サムデイズは、2025年末までにニューヨーク市周辺に10店舗をオープンする予定です。
*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
Somedays Bakery Is Next Venture for Chip City Cookies Founder をご覧ください。
*この記事に関するお問い合わせは info@franchisetimes.com へお問い合わせください。(英語のみ)