

人気ゲームに没頭しながらプレイヤー同士が交流できるコンピューターステーションを併設したクロアチア発のゲーミングカフェ「Friendly Fire(フレンドリーファイヤー)」がアメリカに上陸します。ヨーロッパで確固たる地位を築き、まずはフロリダとテキサスに進出予定です。
創業者のデービット・コシル氏は自身もゲーマーです。しかしバーチャルが益々生活の中心になっていくことに違和感を覚えました。「“ソーシャル”の概念が我々の実生活から遠ざかっていく現在、ゲーマーとして何が出来るのかを考えました。誰もが家でゲームをしていますが、人々がゲームをプレイできる空間を提供し、人と人とが繋がる場所を提供したいというシンプルなアイデアを思いつきました」。
2017年の創業以降、コロナ禍前までに5店舗を構え、コロナ禍のロックダウンにより事業は事実上停止状態になるも、2022年にフランチャイズ展開を開始し、現在ではヨーロッパ全土に22店舗を展開しています。
2025年、この成長率がヨーロッパの大手ドミノ・ピザフランチャイズの目に留まりました。アンドリー・ロマネンコ氏率いる投資家で構成される同グループは、オーストリア、ポーランド、スペイン、イギリスにおける100店舗の開発契約をフレンドリーファイヤーと締結。ウクライナにビジネス拠点を構えるロマネンコ氏は、チーフ事業開発責任者としてフレンドリーファイヤーに加わることになりました。
この事業拡大は、クロアチア出身の元プロeスポーツ選手、ルカ・ペルコビッチ氏からの大型投資にもつながりました。オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」で知られるペルコビッチ氏の支援は、フレンドリーファイヤーの知名度向上にも貢献しました。
それから大西洋を渡り、フレンドリーファイヤーはカナダのエンターテイメント系アクセラレーター、ミカエラ・ラドマン氏とカナダにおけるマスターフランチャイジー契約を締結します。これに続き、ラドマン氏はフロリダとテキサスをカバーする多店舗契約を締結しました。
米国での加盟店の初期費用は21万8400ドルから39万685ドル。店舗サイズは約43坪で、店内には主にパソコンが設置されており、XboxやPlayStationなどのゲーム機やレーシングシミュレーターも設置されています。「リビングルームと上質なパブを融合させたような空間」と創業者のコシル氏は話し、「人々は店内で熱狂し、笑い声や叫び声が飛び交います。店舗に設置された自動販売機で飲食も可能です」。米国1号店は2026年第4四半期にオープン予定で、今後はフロリダ、テキサスに加えボストンなど、主要都市への進出を検討しているということです。
この記事で語られるSocial Gaming(ソーシャルゲーミング) は、日本で用いられている「ソシャゲ(オンラインのソーシャルゲーム)」とは意味合いが異なり、欧米での“ソーシャル”とはあくまで人々がリアル空間で一緒に楽しむことを指しています。
日本でもオンラインゲームやカードゲームのリーグ開催など、同じ空間で同じゲームのファンが熱狂する空間が季節的に提供されていますが、常設には至っていません。これには日本のIP主導の構造や、風営法・青少年保護規制など様々な制約が関わっていると考えられます。しかし、ゲーム、コンテンツ産業は今や日本の一大産業という状況を踏まえると、欧米のゲーム業界事情はフランチャイズの視点からも見過ごせないのではないでしょうか。
情報元
Social Gaming Franchise Enters U.S. After European Development(Franchise Times)
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