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「アメリカンサイズ」はもう古い?アメリカ人の74%が料理の少量化を希望している

March 27, 2026

アメリカ外食業界で「アメリカンサイズ」は時代遅れになってきてるようです。221店舗を展開するチャイニーズレストランチェーンP.F. Chang’s(PFチャンズ)やイタリアンレストランチェーンOlive Garden(オリーブガーデン)が昨年秋頃から、従来のメニューよりも量を少なくしたメニューを導入し始めています。

大手チェーンが少量メニューを追加

この動きの背景には、インフレによる外食費の上昇があります。多くのレストランは食材費や人件費の高騰により値上げを余儀なくされています。このような状況下で、PFチャンズは従来の全メインメニューに「トラディショナル」と「ミディアム」の2種類のサイズを設け、一皿あたりの量に選択肢を持たせることで、価格にも幅を持たせる戦略です。

‍小さめメニューを好む客層の再来率が高まる

毎年恒例のパスタ食べ放題を展開してきたオリーブガーデンも、この量を減らすトレンドに反応しています。手頃な価格の選択肢を提供するため、今年1月から全店舗で“LighterPortions(軽めのボリューム)”メニューの展開をはじめました。オリーブガーデン経営陣によると、特にプロモーションをしていないにもかかわらず、この軽めメニューの認知度は上がっており、軽めメニューを選ぶ顧客の来店頻度が上昇傾向にあると言います。

若年層の食習慣が変化

このトレンドのもう一つの要因は、アメリカ人の食習慣の変化です。コロナ禍以降、若い世代はスナッキングを好んでいます。National Restaurant Association(全米レストラン協会)の年次調査によると、消費者の64%が1日3食の食事をスナックに置き換える傾向があり、レストラン利用者の74%が小さめの食事を好むと回答しています。

孤食トレンドの増加

更に、一人で食事をする人の数も増加しています。ロサンゼルスのテレビ局KTLAはこの孤食トレンドが2021年頃から増加傾向にあると報じ、“ソロ・ダイニング”は過去には負け犬のレッテルがあった一方、今では“セルフケア”、“贅沢時間”として社会的にも認められるようになったと紹介しています。こうした傾向が進む中で、一皿当たりの少量化はトレンドにマッチしていると言えます。

<FTJ Comments>

米国外食産業で進む一皿当たりの少量化は、単なるインフレ対応ではなく、消費行動の変化の対応と言えます。若者が好むスナッキングとはいわゆる、ポテトチップスなどのお菓子を食べているのではなく、小分けで1日に何回も食べるスタイルのことです。

日本はもともと一皿の量が少ない市場といえますが、一人世帯が増えている日本においても、量の選択肢を増やす戦略は価格・利用シーンの多様化に対応する商品戦略として有効でしょう。

情報元

P.F. Chang’s plays with portion sizes on new menu(Restaurant Business Online)

Olive Garden Adds Lighter Portions of These Fan-FavoriteDishes to the Menu amid Increasing GLP-1 Usage Across the U.S.(People.com)

The next big thing on menus: Smaller portions(CNN)

Do youeat alone? Behind the huge surge in solo dining(KTLA 5)

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