

アメリカの飲食トレンドで近年注目されているモチモチ食感。アジア系の食文化が米国市場でブームになっている中、今回その一例として取り上げるのは、米粉を使ったパンケーキミックスを販売する「Kiukiu(キューキュー)」です。
西洋菓子には無いもっちり感は、モチアイスクリームやタピオカティー、モチドーナツを筆頭にZ世代を中心としたアメリカ人が最近大好きな食感です。台湾育ちのKiukiu創業者ジョン・リュー氏が日常的に味わっていたもちもち食感をアメリカにも紹介したいと、このモチパンケーキ&ワッフルミックスを商品化しました。Kiukiuは台湾語で、もちもちを表す擬態語です。
アメリカ食料品店にはアーモンド粉、キャッサバ粉、オーツ麦粉などの小麦粉に代わる穀物粉はあるのに、米粉はもちろん、米ベースの食感を持つ食品が殆ど無いことにリュー氏は気付いたと言います。食品ブランドを立ち上げたいと考えていたので、このギャップはチャンスだと考え、米粉を使った料理や菓子作りをする中で、モチパンケーキ&ワッフルミックスの商品化に至りました。Kiukiu最初の商品は今年8月に発売し、初月売上げが10万ドルを達成したということでスタートアップ企業としても注目されています。
Kiukiuの商品はカリフォルニア米を使用していますが、3種類あるフレーバーの材料はどれもアジアを意識しており、フィリピン産のウベ芋(紫に発色し甘い香りがする芋)、タイ産のパンダン(抹茶色に発色し甘い香りがする葉)、台湾で焙煎された黒ゴマを使用しています。これまでのパンケーキ&ワッフルミックスには無かった食感とカラーの独自性が、初月の売上げに反映されたようですが、米が主食の日本でも米粉分野はメジャーとは言い難い状況で、アメリカではどのように受け入れられていくのか、今後の継続性に注視したいところです。リュー氏はKiukiuの長期ビジョンとしてパンケーキ、クッキー、パスタなど、米粉を定番商品カテゴリーにすることを目指しているとのことです。
アメリカではアレルギー対応やライフスタイルとしてグルテンフリーが一般化していますが、米粉がアメリカで注目されるポイントは、独自の食感を生む素材として評価されていること、そして伸びるモチやモチの弾力性が見た目にもアピールしSNS映えすること、スイーツから食事系まで幅広くアレンジできる汎用性にあります。
以前にフランチャイズタイムズジャパンは餅粉クラストのピザを提供するサンフランシスコのピザ店を紹介しましたが、既に閉店しています。Kiukiuのリュー氏が指摘するように、米粉はまだ食品カテゴリーとして定着しておらず、材料の流通や価格の確保が難しいカテゴリーであることは容易に想像できます。しかし、業界や消費者は常に新しいものを求めており、もちもち食感が人気であることは既にご紹介してきたとおりです。今後の米粉、さらには米から派生する新業態の可能性にも今後注目していきましょう。
情報元
This 27-Year-Old’s ‘Chewy, Bouncy’ Side Hustle Turned Full-Time Business Made $100,000 in Month 1(Entrepreneur.com)
https://eatkiukiu.com/
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