フランチャイズニュース

店内飲食とドライブスルーのハイブリッド型店舗に活路 PJ’s Coffee

PJ’s Coffee Finds Success in Café and Drive-Thru Hybrid Model

May 5, 2025

PJ’s Coffeeは1978年に設立され、その名の通りPhyllis Jordan(フィリス・ジョーダン)氏がニューオーリンズのフレンチクオーターで高品質なコーヒー豆の焙煎を始めたことに遡ります。「彼女は、地域社会が集い、高品質な商品、そして思い出に残る体験を提供するための場所を地域に築くことを目指していました」と話すのは、PJ’sコーヒーフランチャイズ開発担当VPライアン・スタンズベリー氏です。長年を経てブランドオーナーは変わり2008年にバラード兄弟により買収されましたが、競合の多いコーヒー業界において、カフェでの体験を今も変わらず最優先事項に据えることを念頭にフランチャイズシステムを拡大しています。

フランチャイズ開発担当VPライアン・スタンズベリー氏
 コミュニティの憩いの場 ニューオーリンズ発のコーヒーブランド

現在同ブランドは192店舗展開しており、スタンズベリー氏は、「運営中の店舗の半数以上が店内飲食とドライブスルーのハイブリッド型です。フランチャイズ店にとって最も高い投資収益率はハイブリッド型から得られると考えており、これらの店舗は店内飲食のみの店舗よりも30~40%高い収益を生み出すと推定しています」と説明します。

カフェとドライブスルーで競合と差別化

「ですから、フランチャイズ店がこのハイブリッドモデルに惹かれるのは当然のことです」と、スタンズベリー氏は話します。そしてこの選択肢があることで、消費者もまた、移動中や自宅などでコーヒーを楽しめる、最適な選択肢の恩恵を受けられるのです。スタンズベリー氏は、このハイブリッド店舗への取り組みが、PJ'sコーヒーをドライブスルーのみの競合他社から差別化できると考えています。実際、同社のドライブスルーのみの店舗は10店舗にも及びません。

多くはない店内飲食需要に応える重要性

一方で、店内飲食は通常一店舗あたりの売上の3分の1を占めており、スタンズベリー氏によると、PJ'sコーヒーでも提供しているニューオーリンズ発祥の粉糖をかけた揚げ菓子、ベニエなどの定番商品はカフェで楽しむのがオススメだといいます。「ベニエを車内で食べたら砂糖が飛び散ってしまうので、必ずしも外出先に適した食べたものではありませんよね?(笑)もちろん、ベニエをドライブスルーで買う人もいるので誤解しないでください。でも、家族で来店して、上質なコーヒーとベニエを楽しむのは特別な体験です。また、学生が勉強しに来たり、友人と過ごしたり、ビジネスミーティングに来たりと、人々が集まれる場所も提供しています」。

今後のフランチャイズ展開

同社は今年約20店舗を開店する予定で、スタンズベリー氏によると、その大半はハイブリッドモデルを採用するとのことです。スタンズベリー氏はまた、フランチャイズ加盟店の関心は独立型店舗や不動産所有に傾倒するだろうと見ています。同社のフランチャイズ開示文書によると、店舗運営に必要な総投資額は、従来型店舗で45万9000ドルから110万ドル、ハイブリッド型店舗で22万8000ドルから51万1000ドルとなっています。

「カフェでの飲食体験を求める消費者は依然として存在しますが、マジョリティではありません。確かに多くはありませんが、我々のルーツでもあるお店での体験を提供することが我々のアピールポイントとして、利用者層を拡大するチャンスだとも考えています」。

*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
PJ’s Coffee Finds Success in Café and Drive-Thru Hybrid Model をご覧ください。

*この記事に関するお問い合わせは info@franchisetimes.com へお問い合わせください。(英語のみ)

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