

プライベートエクイティ会社Virentes Partners(ヴィレンテス・パートナーズ)がベトナム料理のファストカジュアルブランドSaigon Hustle(サイゴン・ハッスル)のFC加盟店として複数店舗契約を締結し、さらにブランド自体にも投資するというこれまでにない動きを見せています。
ヴィレンテス・パートナーズはこれまで、シップリー・ドーナツやスイート・パリの複数加盟店としてフロリダ州とテネシー州で展開しており、今後更に店舗を増やす計画だと言います。そして今回複数店舗契約をしたサイゴン・ハッスルも同じく米国南東部で24店舗を展開する予定です。
スイート・パリは高級路線のクイックサービス・レストランブランドで、シップリー・ドーナツの売上は午前中に集中しています。ヴィレンテス・パートナーズの幹部ジム・ダキラ氏は「ランチとディナーのコンセプトを探していて、中でもアジア系のブランドを探していました」と話します。中国、日本、韓国料理のブランドは既に人気がありますが、ベトナムというカテゴリーはまだそれほど多くはないとダキラ氏は付け加えます。また、ダキラ氏にとって、ピザ、タコス、ハンバーガー、チキンといったカテゴリーは既に競合が多いので、ユニークなコンセプトを見つけることも重要でした。
サイゴン・ハッスルは現在テキサス州ヒューストンに2店舗展開しています。2020年にベトナム系のサンディ・グエン氏とキャシー・ガファー氏が設立し、春巻き、フォー、バインミーサンドイッチ、麺類や丼ものなど幅広いメニューが揃っています。プライベートエクイティ会社Savory Fund(セイバリー・ファンド)主催の「ミリオン・ダラー・レストラン・ローンチ・コンテスト」で優勝したことをきっかけに2021年にセイバリー・ファンドの傘下になりました。
ダキラ氏によると、これまでドリンク専門店のSwig(スウィグ)やハワイ料理のファストカジュアルMo'Bettahs(モ・ベター)など有力ブランドに投資してきたセイバリー・ファンドが支援するブランドであることも、今回参画する後押しになったということです。
セイバリー・ファンドとヴィレンテス・パートナーズとのパートナーシップにより、サイゴン・ハッスルは今後2年間で、直営店を3倍に増やし、主要マーケットで複数店舗運営の実績がある加盟店との複数店舗契約の締結を目指しています。
情報元
Virentes Signs Deals to Invest in Saigon Hustle and Open 24 Units
Saigon Hustle Announces Growth Partnership with Savory Fund and Virentes Partners Group
米国進出、日米FCビジネスにご興味がある方は、
I. Fujita International, Inc( ichiro@ifujita.com )までお問合せ下さい。