

マクドナルドは2026年第二四半期の決算で、同社の主要なグローバル市場において、アプリ、ロイヤルティプログラム、価格設定エンジン、人事システム、財務システムの統合が最終段階にあると発表しました。
2023年、マクドナルドはロイヤルティプログラムの90日間アクティブユーザー数を2027年までに1億5000万人から2億5000万人へ拡大すると共に、ロイヤルティ会員によるフランチャイズ店舗を含むシステム全体の売上高を200億ドル超から450億ドルに増やす目標を設定しました。現在、ロイヤルティプログラムは70市場に広がり、アクティブユーザー数は約2億2000万人、過去12ヶ月間のロイヤルティ会員によるシステム全体の売上高は400億ドルに達しており、目標達成に向け順調に会員数が推移しています。
一方、2026年第二四半期の決算で発表された米国における既存店売上高の伸びは0.8%にとどまり、予想を下回りました。これについて経営陣は、フランチャイズ加盟店側が柔軟に価格設定できるバリューメニューの導入と、デジタル特典の廃止という2つの経営判断が、来客数が想定を下回った主な要因だと認めました。これを受け、同社は全米的なデジタルオファーの強化と、特に利用頻度の高い顧客にはこれまで以上にパーソナライズされたデジタルオファーを提供すると発表。デジタル戦略が客足に影響していることが明らかになっています。
ロイヤリティプログラムは、利用者がポイントを獲得するツールにとどまらず、企業が顧客行動を把握・分析し、マーケティング施策や購買につなげる役割を強めています。
世界70市場に約2億2000万人のアクティブなロイヤルティプログラム会員を抱え、顧客基盤の規模と地理的な広がりがあるという点は、マクドナルドの大きな強みです。
マクドナルドは今後、グローバルに集約したデータをAI活用につなげる方針です。具体的なAI戦略については、9月23日のインベスター・デーで詳細を説明するとしています。
「グローカル」という言葉が使われるようになってから久しくなりましたが、今回のマクドナルドによるグローバルなシステム統合の動きには、グローバルチェーンのマーケティングにおいて、ローカライズに加え、パーソナライズの重要性も増していることが読み取れます。
筆者が利用するスーパーでも最近、アプリのリニューアルを経て、よりパーソナルなクーポンが表示されるようになりました。毎週購入する商品のクーポンや、時々購入する商品同士のセット販売の提案などが表示される仕組みです。
巨大チェーンでも、顧客一人ひとりの好みをデータで把握し、近所の馴染みの店が常連の好みを覚えているかのような提案で、顧客を惹きつける時代に変わりつつあるようです。
情報元:
McDonald’s Unifies Data from Nearly 220 Million Loyalty Users as Global AI Strategy Takes Shape(Restaurant Technology News)
McDonald’s Pools 220 Million Loyalty Records Into Single AI Training System(Tech Times)
McDonald’s Admits Value Menu Design Let Franchisees Raise Prices, Erasing Loyal Customers(Tech Times)
McDonald's Reports Second Quarter 2026 Results(mcdonalds.com)