世界的な抹茶ブームは日本のメディアでも伝えられている通りで、アメリカも例外ではありません。グランドビューリサーチの調査で米国の抹茶市場は2024年に4億7,880万ドルの規模となり、2030年には7億6,260万ドルに達すると予想されているなど、アメリカでも抹茶は一大ブームとなっています。大手コーヒーチェーンをはじめ、中小規模のコーヒー店やドリンク店のメニューにも抹茶飲料が並んでいるのは今や珍しいことではありません。また、抹茶ドリンクに特化したカフェも近年、益々増えています。
アメリカの抹茶専門店の特徴は、日本人の想像を超えるものかもしれません。その店構えやドリンクメニューの種類や提供の仕方、ブランディングに至るまで、日本人が考えつかないような抹茶の飲み方を消費者に広めています。抹茶を健康飲料のひとつとして広め、他の飲料やトッピングと躊躇なくミックスして提供しており、斬新な味や見た目の華やかさからSNS映えすることもブームを後押ししています。
こうした抹茶ブームの中、抹茶ドリンクを主力メニューとするブランドがフランチャイズを開始しました。ワシントン州シアトル近郊のベルビュー発の抹茶ドリンク店Matcha Magic(マッチャ・マジック)は、全米展開の皮切りにまずはルイジアナ州に進出し、地元のワシントン州で更に3エリアに進出すると発表しており、今後2年間で直営店とフランチャイズ店20店舗を展開する野心的な計画を発表しています。開店以来、100件を超えるフランチャイズの問い合わせを受けたと言い、今年6月に満を持してルイジアナ州立大学キャンパス内にフランチャイズ旗艦店をオープンしました。今後、同ブランドは積極的に大学キャンパス市場に展開する戦略で、今年中に6つの大学キャンパスにオープン予定です。こうした急拡大の背景に、ホスピタリティ産業に特化したグロース・エクイティ投資会社Conscious Hospitality Group(コンシャス・ホスピタリティー・グループ)という戦略的パートナーの存在があります。
マッチャ・マジックの創業者兼オーナーのレイチェル・バーネカット氏は「我々の豊富な知識、厳選した素材選び、遊び心溢れるフレーバー、そして往年の抹茶愛好家や抹茶初心者までを熱狂的なファンへと育むことに根差したウェルネスブランドとして、現在著しい成長期を迎えています」と話し、「我々にとって重要な節目となるこのフランチャイズ展開により、事業を拡大し、より多くのコミュニティーに抹茶の美味しさと健康効果を届けられるようになります。当初の予想をはるかに上まわる需要があり、私が長年愛好してきた伝統的なスーパーフードをアメリカ市場に紹介する旗振り役の立場にあります」とコメントしています。
マッチャ・マジックでは、看板商品の抹茶ドリンクに加え、高品質な素材を使用した栄養価の高いスムージーも販売しており、人工香料や人工甘味料を一切使用せず、100%オーガニックのメープルシロップや無糖のオーガニックピーナッツバターなど、クリーンな素材を使用しています。ドリンク以外にもアボカドトーストや、オールオーガニックのアサイーボウルでも知られており、SNS映えするメニューが話題となり、熱心なフォロワーを獲得しています。
情報元
Matcha Magic Opens First Franchise Location(QSR Magazine)
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