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米国くら寿司 人口中規模市場での成功が今後の鍵に

May 25, 2025

米国くら寿司CEO姥一氏は4月の収支報告で、第二四半期は南カリフォルニアの山火事や洪水などの自然災害の影響で、既存店売上高は5.3%減、特に客足は8.5%減少したと発表しました。売上高の負債削減と前年比での労働インフレが重しとなり、レストランレベルの営業利益率は2024年第二四半期の19.6%に対して17.3%となりました。

山火事などの影響で2025年は厳しい滑り出し

それでも、くら寿司にとって3月の業績は好調で、今年に入ってからこれまでに11店舗をオープンし、さらに6店舗を建設中です。姥氏によると、2025年は新規開店数が最高値になる可能性があり、特にカリフォルニア州ベーカーズフィールドのような中規模市場の業績には楽観的だと述べています。

中規模市場の開拓が今後の成長の鍵に

「ベーカーズフィールドへ進出するまでは、上位40~50位の指定市場地域*にしか出店していませんでした。しかし、ベーカーズフィールドが上位120位の指定市場地域であることは、我々にとって重要な意味を持ちます。最近訪れたバーミンガム(アラバマ州・45位**)、タルサ(オクラホマ州・61位)、ボイズ(アイダホ州・98位)、オクラホマ・シティ(オクラホマ州・47位)の第一印象は、我々にとって好感をもてるものでした」。

(*人口がテレビ放送やメディアの消費パターンを共有している米国内のエリア区分のこと。米国内は210のエリアに区分されています。)

(**順位は2024-25のデータです。

支店同士の共食い状態の回避を狙う

このような中規模市場はくら寿司に更なる余白をもたらすだけではなく、過去数年間で約4%の既存店売上高の逆風となっていたカンニバリズム*の可能性を回避することにもつながります。また、くら寿司は2027年度までに新規市場と既存市場の比率を「50:50」にすることを目指していると述べました。(*市場の共食い状態)

姥CEOはまた、株式市場の下落や関税により同社の業績見通しは不透明であるものの、同社のもつ強固なサプライチェーンにより、独立系寿司店よりも有利な立場にあると確信していると述べました。

情報元

Kura Sushi is finding success in mid-major markets(Nation's Restaurant News)

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