チキンを主力とするファーストフード店が次々に誕生する中、米国チキンブランドの総本山ともいえるケンタッキー・フライド・チキン(KFC)がスピンオフブランドのSAUCY(ソーシー)をフロリダ州オーランドにオープンし話題になっています。その中身には現在の米国ファーストフードトレンドと、同社が提案する新しいファーストフード店のあり方が垣間見られます。
ソーシーではKFCのシグネチャーである11種のハーブとスパイスにちなみ、11種類のソースを開発。そのブランド名のとおり、ソースとチキンテンダーが主力商品です。サイドメニューはハワイアンロール(パン)、クリンクルカットフライ(ポテト)、コールスローがあり、2種類のチキンサンドメニューや、デザートメニューもあります。主力であるソースは個別または4種類セットで注文でき、4,0000通り以上の味を楽しめるとうたっています。
11種類のソースに注目するとラテン系やアフリカ系はもちろん、アジア系フレーバーも3種あり、アメリカの食のトレンドを取り込んでいることがよく分かります。
· Thai Sweet 'N Spicy
(タイ・スイート・スパイシー)
· Spicy Mango Chutney
(スパイシー・マンゴー・チャツネ)
· Sweet Teriyaki
(スイート・テリヤキ)
過去にフランチャイズタイムズジャパンでもお伝えしたとおり、チキンメニューの中でも骨のないチキンテンダーと、料理の味の決め手となるソースはチキンメニューにとってトレンドを作り出す重要な役割を果たしています。また、ソーシーではフレーバーティーやレモネードなど、7種類のクリエイティブなドリンクもブランドの売りとしています。こちらもアメリカでカスタムドリンク系のブランドが拡大していることを意識した取り組みと考えられます。
ソーシーのブランドカラーであるショッキングピンクの店舗は見るからにエキサイティングで、店内ではライブエンターテイメントの提供も今後開始していくなど、ファーストフード店としては新しい挑戦への意気込みを感じます。今後、ソーシーが全米に広がっていくのか、国際的に広がっていくのか、展開が注目されます。
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情報元
SAUCY https://saucy.kfc.com/
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