Umami(うま味)というワードがアメリカで通じるようになり何年か経ちました。アジア系スーパーに係わらず、海苔や干しシイタケが買えるようになったことは、その事実を裏付ける充分な証拠かもしれません。
レストラン情報のウェブメディアNation’s Restaurant Newsでは、シーフードからフライドポテトまでさまざまな料理の引き立て役として、ふりかけがレストランメニューで人気になりつつあると取り上げています。
ふりかけはアジア系人口を中心にまだ認知度を広めている段階で、消費者人口の20%が認知し、9%が食べたことがあると調査会社のデータエッセンシャルが紹介しています。外食産業においてシェフがイノベーションの一環として日本食のエッセンスを取り入れようと試行錯誤しているなか、コストを抑えて手軽に風味や食感を付け足せる食材として町のレストランやファイン・ダイニングで使用されはじめています。いまのところアメリカ全体の僅か1.6%のメニューにしか取り入れられていないものの、過去4年で36%増加しているとのことです。
上記の数字は僅かに見えますが、在米日本人や日本人旅行者の間でも人気のスーパー、トレーダージョーズでもプライベートブランドのふりかけを販売しているほどにふりかけは認知されていると言えます。しかし、ふりかけをごはんにかけて食べるというより、パッケージに記載されている通り“マルチ・パーパス(多目的)”に使えるシーズニングとして売り出しているようです。“ライス・シーズニング”と記載している他社のふりかけ商品のレビューにも、オムレツ、ポップコーンなど、ごはん以外の料理にも振りかけて食べると書いています。日本人では気づけなかったふりかけの新たなポテンシャルがアメリカで見つかるかもしれません。
情報元:
Furikake, a Japanese seasoning blend(Nation’sRestaurant News)
Trader Joe's Sriracha Furikake Tofu Fries(https://www.traderjoes.com/home/recipes/sriracha-furikake-tofu-fries)