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Franchise Times Top 400ランキング最新版が公開

Franchise Times Top 400 Reveals the Biggest Brands in Franchising

October 30, 2025

フランチャイズタイムズでは毎年、フランチャイズ展開するブランドのグローバル全体の売上げを基にフランチャイズブランドを独自にランキングしています。今回その最新ランキングが発表されました。上位からマクドナルド、セブンイレブン、ケンタッキー・フライド・チキン、バーガーキング、エース・ハードウェア、チックフィレが並びます。

2024年度Franchise Times Top 400概要

今回のランキングは2024年の数値に基づいています。2024年のアメリカの経済概況を振り返ると、年初に3.1%だったインフレ率がその後2.4%に低下し、2021年3月以来の低水準となりました。その後、インフレ率は再上昇したものの3%を下回り、最終的に2.9%で2024年を終えました。

更に、米国連邦準備制度理事会(FRB)が年末にかけて利下げを行い、2024年9月に5.13%に引き下げられ、その後も追加利下げが行われ、年末には4.48%となりました。

上記はフランチャイズ業界にとっても歓迎すべき経済緩和で、数百に及ぶフランチャイズシステム全体の売上げ増加につながりました。フランチャイズタイムズTop400の上位10ブランド中で売上高が減少したのはわずか2ブランドでした。

サブウェイは推定170億ドルの売上高で2024年を終え、前年比1.4%減となり、ランキングは7位から9位に後退しました。2023年に引き続く店舗閉鎖により更に631店舗を閉店し、36,502店舗となりました。

コンビニエンスストアのサークルKは、売上高168億ドルが2023年より4.9%減少し、9位から10位に順位を落としました。

その他、2024年の注目すべき変化として、タコベルが売上高172億ドルで2つ順位を上げて8位に、ドミノ・ピザが売上高191億ドルで7位にランクアップしたことが挙げられます。チックフィレは売上高が5.3%増加(12億ドル)、推定235億ドルとなり6位を維持しました。

ランキング第1位のマクドナルドですが、2023年には約10%の成長を遂げた一方、2024年は前年比0.9%増の1,307億ドルで、その後に続くセブンイレブンとの差を僅かに広げるにとどまりました。店舗数を1,655店舗増やしたにもかかわらず、この減速は注目に値します。

レストラン部門の現実

やっぱり1番はハンバーガー

ファストフードのハンバーガーブランドは昨年度合計2020億ドルの売上げで圧倒的なシェアを占めましたが、常に競争激しいハンバーガー分野において、マクドナルドは売上げが伸び悩んでいる3ブランドのひとつです。Top400ランキング4位のバーガーキングは売上高が2.6%増の277億ドル、11位のウェンディーズは売上高2.8%増の145億ドルでした。

大手ハンバーガーブランドが伸び悩む一方、中規模ファストフードハンバーガー店の業績は好調でした。Top 400ランキング第33位のCulver's(カルバーズ)は12.1%増の37億ドルで同カテゴリーのトップとなりました。28位のWhataburger(ワタバーガー)も好調で、店舗数を着実に増やし2024年末までに合計1,085店舗、売上高は9.4%増の41億ドルとなりました。

グルメバーガー分野では第35位のFiveGuys(ファイブ・ガイズ)が唯一売上増を記録し、売上高は4.8%増の33億5,000万ドルでした。

追い上げるチキン

レストラン分野でハンバーガーに次ぐのはチキンで、チキン部門全体の総売上高は799億ドルでした。ケンタッキー・フライド・チキンは依然としてグローバル大企業ですが、売上高は1.7%増の344億ドルにとどまりました。そして、売上高と販売数の増加率で見ると、123位のデーブズ・ホットチキンを上回るブランドはありませんでした。店舗数の増加率は脅威の76.5%増で259店舗となりました。

チキンを追うピザ

ピザは3番目の大きなレストラン部門ですが、わずか0.9%増の総売上高400億ドルでした。で、その半分を占めるのがドミノ・ピザで、2024年には4.6%増の191億ドルとなり、8位から7位に躍進しました。

ヘルス、パーソナルケア部門の売上が増加

成長目覚ましい高齢者ケアブランド

フランチャイズタイムズTop 400ブランドのうち、売上高の伸び率が最も高かったのは健康・医療部門で、112億ドルから127億ドルへと12.7パーセント増加しました。成長の原動力となったのは、高齢者介護を提供するブランドです。これらのブランドは、高齢者施設ではなく、高齢者が自宅で老後を過ごしたいという需要を掴んだサービスを提供しています。

2024年、合計11のシニアケアブランドが2桁成長を記録しました。中でも、132位のSeniorHelpers(シニア・ヘルパーズ)の売上高は6億ドル、278位のHomeWellSenior Care(ホームウェル・シニア・ケア)は1億3,850万ドルに達し、それぞれ30%以上の売上増を記録するなど、シニアケア分野の成長を牽引しました。

パーソナルケア部門

ヘアケアから若者向けアクティビティまで幅広い分野を含むパーソナルケア・サービス部門は、2023年から好調を維持し、2024年には同部門全体の売上高は8.8%増の313億ドルに達しました。フィットネスブランドだけで売上高の3分の1を占め、117億ドルに達しています。フィットネス部門で最高位の、第22位プラネットフィットネスと第44位エニタイムフィットネスは、それぞれ6.7%と9.1%の売上高成長率を記録しました。プラネットフィットネスの売上高は48億ドル、エニタイムフィットネスは24億ドルでした。

教育部門

教育関連部門も大きく躍進し、部門全体の売上高は約67億ドルに達しました。中でも保育や児童教育を提供するCelebree School(セレブリー・スクール)が23.2%増の1億100万ドルの売上を記録しました。

不動産業界は苦境の年に

不動産部門の総売上高は261億ドルに達しましたが、2024年は厳しい年となりました。2023年比わずか0.1%の増加にとどまり、ユニット数は13,429店から12,853店に減少しました。不動産部門上位の15位KellerWilliams(ケラー・ウィリアムズ)は99億ドルから1.4%増の推定100.3億ドルとなり、過去最高を記録しましたが、14位で部門トップのRe/Maxは0.7%減の103億ドルとなりました。

グローバルを含めフランチャイズシステム全体の総売上げを基に独自ランキングしたフランチャイズタイムズTop 400最新版の全ランキングは下記からご覧いただけます。

https://www.franchisetimes.com/top-400-2025/

 <TOP400選出方法>

フランチャイズタイムズTOP400 は、前年度のフランチャイズタイムズブランドの業績に基づき、米国外も含めた世界全体の全店売上高を比較し、米国最大級のフランチャイズシステムをフランチャイズタイムズ誌が独自に毎年ランキングしているものです。1999年に開始されたデータベースを基に、調査プロセスは5カ月にわたり、最新のフランチャイズ開示文書や証券取引委員会への提出書類など、企業からの自主的なレポートと公開データを組み合わせて調査​​しています。

*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
Franchise Times Top 400 Reveals the Biggest Brands in Franchising をご覧ください。

*この記事に関するお問い合わせは info@franchisetimes.com へお問い合わせください。(英語のみ)

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