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2026年 飲食・ホスピタリティ業界 トレンド予測

November 24, 2025

2025年も残すところ一カ月余りとなりました。そんな中、ライフスタイル/ホスピタリティ業界におけるマーケティングPR会社af&co.とクリエイティブエージェンシーCarbonateが2026年のトレンド予測レポートをリリースしました。同レポートは過去にドバイチョコブームを的中させた信頼性の高いリソースです。

2026年トレンドのポイント

バリューを重視:消費者はホスピタリティ業界にバリューを求めており、そのバリューというのは価格の安い高いではなく、体験や他との差別化です。業界筋は割安から高級なものまであらゆるレベルの価値提供を実現しようと試行錯誤しています。コロナ禍を経てサービス業が完全復活し、消費者はリアルな繋がりを求めています。こうした消費者のエネルギーがフードフェスやワイナリーイベント、顧客ロイヤルティを高めるブランドコラボなどの実施を牽引しています。

揺り戻し現象:長らく注目されてきたヴィーガンやプラントベースですが、最近は肉料理への回帰が見られ、骨髄やホルモン系の部位を使用した料理がトレンドです。飲料業界では、最近主流だったゼロアルコールから、低アルコールやアルコールフリー飲料がメインテーマになりつつあります。

異文化が伝わるスピード感:SNSのお蔭で世界のどこかで生まれたトレンドが瞬く間に世界中に伝わるようになりました。異文化の料理は今やニッチなものではなく、新たな創作料理としてアメリカの消費者に受け入れられています。

2026年トレンド予測

韓国イタリアン

アメリカで韓国料理はかつてないほど人気を高めていますが、韓国で定着したイタリア料理がアメリカにも流入してきています。ここ2年ほど韓国で人気急上昇中のキムチ・ロゼ・パスタは、アメリカにも定着していくでしょう。

アメリカの有名シェフでレストラン経営者でもあるナンシー・シルバートン氏がこの秋イタリアン・コリアンのフュージョンレストランをオープンするなど、レストラン業界で韓国風イタリアンが注目されています。

シナモンロール

ベーカリー業界のニューウェーブはシナモンロールです。従来のシナモンロールに色々なトッピングを載せたシナモンロール専門店がオープンしています。このトレンドはレストランのデザートメニューにも反映されています。

カリカリ食感に次ぐモチモチ食感

アメリカ人はカリカリした歯ごたえを好みますが、それに代わる新食感として餅、タピオカ、グミのようなモチモチ食感が特にZ世代を中心に注目されています。アメリカでも人気のハイチュウが今年、初のアイスバーを発売しSNSで話題になりました。

骨髄メニュー

ボーンマロウ(骨髄)メニューはステーキハウスなど一部レストランの特別メニューでしたが、最近は主流メニューになりつつあります。タコスやフォーなどこれまで考え付かなかったような様々な料理のトッピングとして提供されています。

フードレイブ

2025年、週刊トレンド誌「Insight Out」が「フードレイブ」の台頭を報じました。フードレイブとは、ダンスフロアとデリカウンターが融合した新しいタイプの社交イベントです。ニッチなポップアップイベントとして始まったのですが、今ではベーカリーカフェで午後から始まるライブや、ファストフードチェーンでの深夜パーティーまで、思いもよらない場所でホスピタリティ業界に浸透しています。

節度ある飲酒が好まれる現在、人々はナイトライフのエネルギーを求めつつも、必ずしもアルコールを求めているわけではありません。例えば、人気DJがフィラデルフィアにオープンした「デザートバー&リスニングルーム」Sweet45 ではアルコールは提供せずに夜11時まで営業しています。深夜になるとキャラメル風味のプランテーンとキャビアを添えたアイスクリームを片手に、アフロビートやレゲエに酔いしれる人たちが集まります。

まとめ

2026年のアメリカホスピタリティ業界のトレンド予測は如何だったでしょうか。SNSなどの影響でトレンドが地域に限らずグローバル化する昨今、日本の我々も注目すべき、または共感できるトレンド予測だったのではないでしょうか。来年は何がバスるのか楽しみです。

情報元

The2026 Hospitality Forecast: 40+ Trends Shaping the Year Ahead(FSR magazine)

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