
5月29日から30日の2日間にわたり、ニューヨークにて米国最大級のフランチャイズ展示会International Franchise Expo(IFE)が開催されました。
日米間のフランチャイズ導入支援を手掛けるI. Fujita International,Inc(藤田 一郎CEO)主催によるジャパンパビリオンでは日本から7ブランドが参加しました。その参加企業をフランチャイズタイムズ ジャパンのオリジナルインタビューとしてご紹介します。(順不同)

「Uncle Sharkii(アンクル・シャーキー)」創業者で社長のフェン・レイエスさんは2016年に「Uncle Sharkii」の前身とも言えるかき氷店を始めました。当時、ポケはあくまでサイドメニューのひとつとして提供していました。かき氷店は最初の1年は好調でしたが、新しさが落ち着き売上げが低下。その一方で、常連客の多くが実はポケを目当てに来店していることにフェンさんは気付きました。
「SNS映えするかき氷は、開店直後は人気が出ても一過性のものになりがちです。それに、かき氷ではお腹は満たされませんよね。そこで、ポケのようにランチやディナーになる食事メニューなら、もっと持続性があるのではないかと。私は長く続けられるビジネスを作りたかったんです」とフェンさんは話します。
夫でCOOのレイ・レイエスさんと話し合い、「ポケを販売していることが一目で分かるブランド」を作ろうと決意。二人の娘さんが叔父からもらったサメのぬいぐるみをきっかけに“食、家族、シンプルさ”をひとつにした「Uncle Sharkii」のコンセプトが生まれました。
2019年に「Uncle Sharkii」第1号店をオープンすると、来店客からその洗練された雰囲気に「フランチャイズですか?」と尋ねられることが増えました。当時、フランチャイズについてほとんど知識がなかったフェンさんでしたが、度々このような質問を受けるうちに、「自分のビジネスはフランチャイズ展開できるタイプのものなんだ」という意識が芽生えます。そこで、開業からわずか3カ月後にフランチャイズ・カンファレンスを視察に行きました。
その後、アメリカ各地で開催されているフランチャイズ関連の展示会に今度は出展者として立て続けに参加します。そして、第1号店オープンからわずか6カ月後に、最初のフランチャイズ契約を締結しました。
この時期に、レイさんも「Uncle Sharkii」の事業に本格的に参加します。それまで政府機関の仕事に15年間従事していましたが、辞める決断に迷いはなかったと言います。「Uncle Sharkiiに確信を持っていたし、成長・拡大させたいと思いました」とレイさんは振り返ります。
「Uncle Sharkii」の共同創業者でCEOのレイさんは、ハワイ生まれ、ハワイ育ちです。フェンさんは、この背景がブランドに本物らしさを与えていると話します。
一方で、ハワイのイメージを過度に“利用”しないことも大切にしています。店内を典型的なハワイ風の装飾で埋め尽くすのではなく、クリーンでモダン、洗練されたブランドづくりを重視しています。
「Uncle Sharkii」は大手ブランドとのコラボレーションも重視しています。調味料ブランドの「李錦記」との共同ブランドソースを使ったメニューや、DoleSoft Serve(ドール・ソフトクリーム)との提携など、大手ブランドとのコラボレーションも積極的に展開。ユニバーサル・スタジオに隣接するユニバーサル・シティウォークをはじめとする一等地への出店も実現してきました。
創業から7年。フェンさんは、これまでの経験から得た最大の教訓の一つとして、「初期段階で事業地域を広げすぎたこと」を挙げます。事業地域を広げすぎたことで、移動が多く、人材やリソースが分散してしまったからです。
もう一つの学びは、大手企業へ積極的に提案することです。「常に100%の情熱を持って自分たちをアピールしてきました。とにかく挑戦してみる、というのが本当に重要な教訓です。大企業へ提案するために、ブランドが大きくなるまで待つ必要はありません」とフェンさんは語ります。
現在、「Uncle Sharkii」にとってフランチャイズ拡大は最優先事項ではありません。ポケだけでなく、スパムむすび、ポケ・ナチョス、チキン照り焼き丼などを加えたフルメニュー型店舗を開き、家族全員が楽しめる“UncleSharkii 2.0”とも言えるブランドの完成形を見せることを目指しています。
今回のIFEについても、フェンさんは「単にフランチャイズを販売する場ではなく、業界のトレンドを知り、自分たちの可能性や進むべき方向を確認する機会」と捉えています。
「ここには他にも多くのポケブランドが出展していますが、私たちのブースに来た方々からは『他とは違う』『トータルパッケージとして完成されている』といったお言葉をいただき、これからも挑戦し続けようという自信になります」。
現在は西海岸での店舗展開に注力する一方、「UncleSharkii」では日本を初の海外市場として有力視しています。最小店舗は約350平方フィート(約9.7坪)とコンパクトで、フライヤーや大型の換気設備も不要なため、スペースが限られる日本の都市部との相性が良いと考えているからです。
価格設定、ポーションサイズ、衛生規制、環境に配慮したパッケージなど課題はあるものの、将来的には日本で100店舗以上を展開する可能性もあると見ています。
日本へ視察に訪れたこともあるフェンさんとレイさん。「日本が「UncleSharkii」初の海外市場として素晴らしいスタートの地になると確信しています。マスターフランチャイズ加盟を検討されている方やビジネス関係者の方々に、我々が日本市場にもたらす可能性を感じていただければと願っています」。
Uncle Sharkii Poke Bar https://www.unclesharkii.com/
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